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M&A用語+

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M&A用語+

M&A用語は専門的なものが多く、誤用もされやすく、要注意です。
売却価格等の条件は、「取引関係者による評価」で決まります。
売主が成行任せは禁物で「買主サイドの評価を想定した準備」が勝敗を分けるのです。
取引関係者は、買主本人(買主の社内でも賛成派、反対派がいることも)だけではありません。
専門家(会計士、税理士、弁護士、コンサルタントが精査結果や価値評価を買主に報告)や、
銀行(買収資金の融資可否判断や融資条件を検討)等がどう評価するか、などなど。
買主サイドでもそれぞれの利益やリスクがあって、それぞれの主張があるのです。
正確な用語理解が、クライアント様の利益最大化への第一歩となります。
日本初の売主支援専業のM&A助言会社として、『売主様のためのM&A用語集』をご用意しました。
用語の意味に加え、知っておくべき豆知識をご紹介してますのでぜひ参考にしてください。

アンゾフの成長マトリクス(Ansoff’s Growth Matrix)

アンゾフの成長マトリクスとは、企業の成長戦略を「商品/サービス」と「市場」の2軸で分類し、以下の4つの戦略パターンを示したフレームワークである。

既存市場新市場
既存商品/サービス市場浸透戦略市場開拓戦略
商品/サービス商品開発戦略多角化戦略

アンゾフの成長マトリクスは、企業価値向上を目指すための戦略選択の指針となる。

市場浸透戦略(Market Penetration):既存市場での既存商品/サービスのシェア拡大戦略。
価格戦略、営業・販促強化、流通網拡大やブランド力向上など。
売上拡大のためのコスト増、競争激化のリスクとの平仄を考慮すべき。売上やシェアに目が向きすぎてキャッシュフロー創出力が低下すると企業価値は逆に縮小する。
市場開拓戦略(Market Development):既存商品/サービスを新市場へ投入する戦略(地域拡大、海外進出、新たなターゲット層の開拓など)。
新市場への参入、異業種や現地企業との業務提携、新マーケティング手法の採用など。
市場規模拡大による長期的成長が期待できるが、市場適応リスクが伴う。できるだけ新市場に精通した人材に指揮を取らせる等の情報収集のアンテナ設置が不可欠。
▽商品開発戦略(Product Development):既存市場向けに新商品/サービスを開発・提供する戦略。
・研究開発(R&D)、製品改良、パッケージ変更、機能追加など。
・差別化による競争優位を築くには、相応の開発改良コストが生ずる。開発コストをオープン・イノベーションを活用するなどして抑制する工夫が求められる。
多角化戦略(Diversification):新商品/サービスを新市場へ投入する戦略。
・新事業の立ち上げ、M&A買収)、コーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)、ジョイントベンチャー(JV)など。
単独で見ればハイリスクでも、全体で見ればリスク分散につながる。経営資源の配分最適化、事業間のシナジー最大化・逆シナジー最小化などに配慮すべき。

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