◆算術平均とは、複数のデータの合計をデータの個数で割った値である。一般的に「平均」と言えば、この算術平均を指すことが多い。データの分布や外れ値の影響を受けるため、分布が均等である場合に適した指標である。
【Plus】重要な意思決定で使用するなら中央値等の他の指標と併用すべき
M&Aでは様々な局面で標本データの代表値を意思決定の材料として使用する。算術平均は誰にとっても分かり易い反面、外れ値の影響を大きく受ける問題も抱える。そのため、算術平均を使用する場合、中央値等の他の統計手法も併用し、極端なミスリードによって重大な損害を被らないよう注意することが大事である。