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M&A用語+

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M&A用語+

M&A用語は専門的なものが多く、誤用もされやすく、要注意です。
売却価格等の条件は、「取引関係者による評価」で決まります。
売主が成行任せは禁物で「買主サイドの評価を想定した準備」が勝敗を分けるのです。
取引関係者は、買主本人(買主の社内でも賛成派、反対派がいることも)だけではありません。
専門家(会計士、税理士、弁護士、コンサルタントが精査結果や価値評価を買主に報告)や、
銀行(買収資金の融資可否判断や融資条件を検討)等がどう評価するか、などなど。
買主サイドでもそれぞれの利益やリスクがあって、それぞれの主張があるのです。
正確な用語理解が、クライアント様の利益最大化への第一歩となります。
日本初の売主支援専業のM&A助言会社として、『売主様のためのM&A用語集』をご用意しました。
用語の意味に加え、知っておくべき豆知識をご紹介してますのでぜひ参考にしてください。

ノーコードプログラミング(No-Code Programming)

◆ノーコードプログラミングとは、従来のプログラミング言語を使用せず、視覚的なドラッグアンドドロップのインターフェースやテンプレートを使ってアプリケーションやソフトウェアを構築する手法である。

◆ノーコードでも、当然裏ではプログラミング言語が使用されており、頻度高く利用されるコードを抽出してGUIに乗せているだけである。つまり、パターン処理だけで済む場合には非常に有効であり、いかにパターン処理だけで済むように、業務を逆算して再設計できるかが肝要となる。

◆ノーコードの活用により、以下のメリットがある。

・従来のプログラム開発と比べ、開発コストを大幅削減でき、開発・改修に要する時間も短縮される。

・非技術者(例えば、営業、マーケティング、HRなどの部門)でも開発でき、既存システムに手軽に統合できるツールも多いため、現場ニーズに応じた調整も可能。

◆代表的なノーコードプログラミングプラットフォームとその特徴

・バブル(Bubble):ウェブアプリ構築に特化。複雑アプリもスケーラブルに。DB管理やAPI連携も容易。

・アウトシステムズ(OutSystems):既存システムとの統合がスムーズ。高いセキュリティも提供。

・Zapier:多様なアプリ間での自動化に特化。ワークフローを簡単に作成、業務プロセスを自動化できる。

【Plus】M&A売主にとって、ノーコードプログラミングの活用は、企業価値向上や経営効率化の観点から有効である。業務効率化とコスト削減の証明、迅速なプロトタイピングと市場テスト、拡張に柔軟なシステム構築といった点は、M&A買主に対するアピールポイントになりうる。

【Plus】M&A交渉において、ノーコードプログラミングに関する情報を開示する際、依存度の透明性、データセキュリティとプライバシー対策、サードパーティーとの統合の管理などについてM&A買主に安心感を与える説明が必要である。「便利になればなるほど危険も潜む」ため、M&A買主の立場になって心配を解消させる配慮が、会社を高く売りたいM&A売主に求められる。

【Plus】M&A買主にとってのノーコード活用企業を買収するメリットとしては、素早い業務改善やシステム拡張の可能性、開発コスト削減などを挙げられる。つまり、大規模なIT投資をせずとも、新商品投入や新しい販売手法といったシナジー効果発現のための施策を、小さなコストでテストできる。

【Plus】一方、M&A買主が感じるリスクとしては、依存度が高い場合の脆弱性やセキュリティなどを挙げられる。依存度が高ければ「そのプラットフォームがサービス停止したり大幅変更したら?」という心配が生まれるし、M&A買主企業の多くは上場会社クラスであるから「セキュリティ対策は十分か?個人情報漏洩のリスクはどの程度か?」といった疑問にM&A売主は答えられなければならない。つまり「どのプラットフォームを使うかといった最初の段階から、様々なリスクを検討しておく」「作った、ちゃんと動いてる、OK」ではなく、都度都度、面倒でもドキュメントを丁寧に残す」という売却準備が大事ということである。

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