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M&A用語+

M&A用語は専門的なものが多く、誤用もされやすく、要注意です。
売却価格等の条件は、「取引関係者による評価」で決まります。
売主が成行任せは禁物で「買主サイドの評価を想定した準備」が勝敗を分けるのです。
取引関係者は、買主本人(買主の社内でも賛成派、反対派がいることも)だけではありません。
専門家(会計士、税理士、弁護士、コンサルタントが精査結果や価値評価を買主に報告)や、
銀行(買収資金の融資可否判断や融資条件を検討)等がどう評価するか、などなど。
買主サイドでもそれぞれの利益やリスクがあって、それぞれの主張があるのです。
正確な用語理解が、クライアント様の利益最大化への第一歩となります。
日本初の売主支援専業のM&A助言会社として、『売主様のためのM&A用語集』をご用意しました。
用語の意味に加え、知っておくべき豆知識をご紹介してますのでぜひ参考にしてください。

生産性(Productivity)

◆生産性とは、生産要素(労働・資本・エネルギーなど)の投入量に対する産出量の割合を示す指標 である。効率的に投入資源を活用し、より高い成果を生み出すことが生産性向上の基本となる。特にM&A会社売却においては「売却前に企業価値を高め、売却交渉時に改善の手段と状況をわかりやすくアピールできる指標」 となるため、売主は生産性を意識した経営を実践する必要がある。

◆生産性の種類と測定方法は以下のとおりである。

▽物的生産性:

・労働生産性 = 産出量 ÷ 労働投入量 (例:労働者1人あたりの売上、1時間あたりの生産数)
・資本生産性 = 産出量 ÷ 資本投入量 (例:設備投資額あたりの生産量)
※産出量 :生産品の個数、売上高、サービス提供量など

▽付加価値生産性:

・付加価値生産性 = 付加価値 ÷ 労働投入量
※付加価値 = 売上高 – 外部購入費(原材料費・外注費など)

▽全要素生産性:

産出量を、労働・資本・技術革新などすべての要素の投入量で割った指標。経営改善や技術革新が企業価値に与えている影響を測定できるため、M&A交渉時にも時系列での改善効果を説明する際に使用されることがある。

◆生産性を向上する方法

生産性を向上するのは、2つのアプローチがある。すなわち、1生産要素あたりの産出量を増やす、1算出量あたりの必要生産要素を減らす、である。

▽①産出量を増やす(人材育成と組織マネジメント)
・スキルアップ支援 :社内研修・資格取得支援・メンター制度
・適材適所の配置 :従業員の能力に応じた職務アサイン
・インセンティブ制度 :成果報酬やストックオプション導入

▽①産出量を増やす(設備投資と設備運用)
・稼働時間アップ:設備稼働時間を増やす(無人化・少人数化・シフト体制)
・性能アップ:より性能の高い設備に入れ替える(新旧キャッシュフロー比較)
・産出量かさ上げ:歩留り率(検査合格率・転用率・手戻り率)を上げる

▽②生産要素を減らす(業務プロセスの最適化)
・無駄な業務の削減 :タスク整理を行い、生産性のない無駄な作業を排除する
・業務フローの標準化 :手順を統一し、作業ミスや属人化を防ぐ
・アウトソーシング活用 :専門外業務を外部委託し、コア業務に集中

▽②生産要素を減らす(IT・デジタル技術の活用)
・RPAの導入 RPAによる事務作業の自動化
・ERP の導入ERPでリアルタイムの経営管理
・AIツールの導入生成AIによる資料作成等の事務作業の効率化
・BIツールの導入: BIツールによる経営の可視化

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