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M&A用語+

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M&A用語+

M&A用語は専門的なものが多く、誤用もされやすく、要注意です。
売却価格等の条件は、「取引関係者による評価」で決まります。
売主が成行任せは禁物で「買主サイドの評価を想定した準備」が勝敗を分けるのです。
取引関係者は、買主本人(買主の社内でも賛成派、反対派がいることも)だけではありません。
専門家(会計士、税理士、弁護士、コンサルタントが精査結果や価値評価を買主に報告)や、
銀行(買収資金の融資可否判断や融資条件を検討)等がどう評価するか、などなど。
買主サイドでもそれぞれの利益やリスクがあって、それぞれの主張があるのです。
正確な用語理解が、クライアント様の利益最大化への第一歩となります。
日本初の売主支援専業のM&A助言会社として、『売主様のためのM&A用語集』をご用意しました。
用語の意味に加え、知っておくべき豆知識をご紹介してますのでぜひ参考にしてください。

RPA(Robotics Process Automation)

◆RPAとは、定型業務やルーチン作業を自動化する技術である。人間がPC上で行う操作を模倣する形で、反復マニュアル作業をソフトウェア上のロボットが代行し、業務効率を大幅に向上させることを目的としている。

◆RPAを導入することで、対象業務の大幅な生産性向上、人的ミスの削減、コスト削減、人的リソースの効率配分、時間短縮: 24時間365日稼働による納期短縮などの効果を見込める。

◆RPAを導入するメリットの大きい企業には以下のような特徴がある。

・繰り返しのルーチンワークやデータ入力作業が多い

・部署ごとに構築されたシステム間のデータ連携を手作業(データバケツリレー)をしている

・手作業のミスが重大な問題を起こしている

・単純作業要員の人材確保がスケールアップの障害になっている

◆RPAを導入しない方がよい企業は以下のような特徴がある。

・業務内容が頻繁に変更されてルーチンワークがほとんどない

・手動作業がそもそも少ない

・高度な判断業務が大半を占める

・人間同士の接点自体が顧客価値になっている

◆代表的なRPAツールには、以下のものが挙げられる。

・UiPath: 操作の容易さと柔軟性に優れ、ローコードで自動化可能。

・Automation Anywhere: 高度な分析やAIを組み込んだ自動化が可能。クラウド利用も。

・Blue Prism: セキュリティとガバナンスが強化されたRPAソリューション。

【Plus】M&A売主がRPAを活用することで、業務効率化によるコスト削減と利益率向上を図ることができる。特にバックオフィス業務やデータ処理などの自動化において効果的である。同時に業務標準化やデータ精緻化も進めやすくなり、M&A買主の安心感が向上する。

【Plus】M&A売主は、RPAの導入状況や運用実績、ROI(投資利益率)について詳細に開示すべきである。特に、特定の業務プロセスがRPAに依存している場合、その依存度やメンテナンス体制も明確にすべきである。多少の問題発生は不可避であるため、下手に隠蔽するより、対策とセットで開示した方が印象が良くなる。

【Plus】RPAを導入している企業を買収するM&A買主にとってのメリットは、業務の効率化と生産性の向上への意識が高く、M&A買主企業の効率化策もスムーズに吸収できる可能性が高いことである。

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